タグ: 臨床工学技士

  • 漏れ電流による電撃・感電|心室細動電流とは

    漏れ電流で強い電流が人体に流れると、心臓の正常なリズムが乱れ、不整脈を起こすことがあります。
    さらに強い電流が心臓に流れると、「心室細動電流」と呼ばれる、命に関わる危険な状態につながります。

    心室細動とは、心臓の心室が細かく痙攣してしまい、正常に血液を送り出せなくなる状態です。

    このような状態になると、自力で正常なリズムに戻ることは難しく、除細動器、つまりAEDなどによる電気ショックが必要になることがあります。

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  • 電撃へ影響する因子

    ここで重要なのが、人体の抵抗です。

    人体には、電流の流れにくさを表す「抵抗」があり、一般的には約500~1500オームとされています。

    しかし、この抵抗値はいつも一定というわけではありません。

    不安や驚きによる発汗、気温や湿度が高い環境、あるいは汗をかいている状態では、皮膚表面の抵抗値が低下することがあります。

    皮膚の抵抗が低くなると、体に電流が流れやすくなり、電撃による影響も大きくなります。

    そのため、汗をかいた手や濡れた手で電気機器を扱うことは、とても危険です。

    電撃事故を防ぐためには、機器の点検だけでなく、自分の体の状態や周囲の環境にも注意することが大切なんですね。

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  • 電撃、感電と生体反応

    電撃は、大きく「マクロショック」と「ミクロショック」の2つに分けられます。

    まずは、マクロショックです。

    これは、私たちが一般的にイメージする感電のことで、皮膚、つまり体の表面から体の中へ電気が流れる電撃のことをいいます。

    砕けた感じに言い換えると、体の表面が電気を食らう電撃です。

    例えば、バラエティー番組で、電気椅子に座った芸人さんが感電して痛がっている場面を見たことがありますよね。

    ほかにも、本講義のテーマでいえば、コンセントに触れてしまったり、漏電した医療機器に患者さんや医療スタッフが触れたりして起こる電撃事故も、マクロショックにあたります。

    一方、ミクロショックは、心臓へ直接電流が流れる電撃のことをいいます。

    言い換えると、心臓が直接電気を食らう電撃です。

    病院では、カテーテルなどを心臓の近くまで挿入することがあります。

    このような場合には、普段であれば問題にならないような、ごくわずかな電流でも、心臓に影響を与えてしまう可能性があります。

    そのため、医療現場では、マクロショックへの対策はもちろん、特にミクロショックへの対策が重要になります。

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